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私たち取材班が潜入したのは、日本テレビ開局55周年記念番組『東京大空襲』(3月17、18日の午後9時から、二夜連続放送予定です)の撮影現場。 さて、この現場では、どんな撮影が行われるんでしょうか?
現場に到着してみると、いかにもレトロな茶色の客車が線路に置かれています。 ちなみにここは、群馬県高崎市にある、高崎運輸区構内に設けられた撮影現場。引込み線が何本かあって、いつもは車両の点検や整備が行われている場所です。 「今日は、列車をつかってどんな撮影をするのかな?」と思っていると、寒空の下、真剣に現場を見守る、中山さんにお話を伺うことができました。中山さんは、ジェイアール東日本企画高崎支店の部長さんで、高崎地区のロケーションサービスの窓口もされている方です。 この日、撮影されるシーンは、アメリカ軍の戦闘機が走っている蒸気機関車に機関銃を撃って、乗客が被害を受けてしまう場面だそう。 乗客に扮するエキストラのみなさんが、次々と車内に移動して準備をされています。衣装も戦時中を再現したもので、女性はモンペ、男性はダークグリーンのゲートル(兵士の足にぐるぐる巻く包帯みたいなもの)を履き、まさしく当時を思わせる臨場感。
でも、なにより当時をリアルに感じさせてくれたのは、電車です! この車両は、「オハニ36」というもので、1955(昭和30)年に運用がはじまり、1986(昭和61 )年ごろまで使われていた車両だそうです。深い茶色の色合いがなんともレトロで、車内はすべて木製のボックス席。そして濃い青色のシートがシックで、歴史を感じさせてくれます。 これだけの存在感を感じさせてくれるのも、この車両が「実物」だからです! 「この状態で、走っている列車を戦闘機が襲うシーンってどう撮るのかな?」 実は、「走行シーンは別の場所で撮影して、あとで合成している」とのこと。ドラマの編集スタッフさんの技術力、表現力はスゴいですね! こういった例はよくあって、たとえば“東京駅”のホームという設定で、実際は高崎駅のホームで撮影し、あとで合成する、というようなケースもあるそうです。 今回は、すでに蒸気機関車の走行シーンは撮影が完了しているとのことでした。 やっぱり大変だそうです! なぜなら列車を走らせる線路は、セットではなくて本物の線路を使うからです。。何十年も昔の風景に見えるような線区を選ぶだけでも大変なのに、通常のダイヤのなかで撮影を行うわけですから、その調整はとっても大変です。 たとえば今回のようなシーンなら、3ヶ月も前から走る区間や時間などの調整を始めるそうです。 もし、俳優さんが列車内のシートに座っているシーンを撮る場合、撮影で映りこむボックス席全部の座席を貸しきったり、窓から手を出してホームの人物と手を握り合うシーンなら、電車のスピードを極力抑えたりもするそうです。 上野駅のような巨大駅のコンコースなどを俳優さんが通り抜けるシーンなら、撮る瞬間のたった数十秒間だけお客さまに立ち入りをご遠慮いただいたり、旅番組なら案内をするタレントさんに始発駅から乗ってもらい、ダイヤを乱さないようにしたり…。控え室などの設備なども撮影現場の近くに無くてはならないものですが、いつでも準備できるわけではありません。今回も、なんとJR東日本高崎運輸区の会議室を、俳優さんたちの控え室として臨時に使用していました!ロケーションサービスの方々の工夫を感じます…。 本当に、駅での撮影にはたくさんの苦労がつきもの。それもすべて、「安全」と「お客さまに迷惑をかけない」という二つのことを最優先にしているからなんですね。こうした舞台裏で活躍するスタッフさんたちの協力があってこそ、私たちが感動できるドラマが生まれるんだなぁ、と実感できた取材でした。
さあ、こうして撮影されたドラマはどのような仕上がりになっているのでしょうか? 皆さんも実際に放映される『東京大空襲』を見て、ぜひ自分の目で確かめてくださいね! さて、4回にわたってご紹介した「ロケ地になった駅」は今回で最終回。いかがでしたか? さて、次回からは新幹線などに乗っていると、ついついお弁当などを買ってしまう「車内販売」のコト。またまた徹底取材に出かけます。お楽しみに!
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