第3回「ドラマでも、やっぱり鉄道はハズせない!」 |
| 2008年1月22日 |
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さあ、まずご紹介するのはTBS系で1997年10月から放送された『青い鳥』。
野沢尚さん脚本、豊川悦司さん演じる柴田理森(よしもり)が主人公のドラマです。
信州・清澄駅に勤務する理森は、童話を読む少女詩織(鈴木杏さん)と、その母に出会います。この母親は、地元の建設会社の御曹司の妻、かほり(夏川結衣さん)です。理森とかほりは恋に落ち、詩織を連れて三人で駆け落ちの旅に出ることになります…。
と、かなりシリアスな展開に引き込まれていきますが、このドラマでも鉄道は大事な舞台になっています!
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『青い鳥 2』
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たとえば理森の勤務する、清澄駅。
この駅は、どこで撮影されたと思いますか?
ハイ、実はこの駅、架空の駅で、中央本線の信濃境駅を使ってロケが行われました。信濃境駅は、小淵沢駅の隣りの小さな駅で、実際は無人駅なんですよ。
この駅から、第一話の冒頭が始まります。理森が自転車で、カエルがいるようなあぜ道を通り、小さな平屋建ての駅舎に出勤するんですね。遠くにはボンヤリと山の稜線が見えて、信州の夏の静かな朝の雰囲気が、よく演出されています。
理森の勤務する「清澄駅」が撮影された信濃境駅(1997年当時)
豊川さんの駅員姿も見モノですよ!駅員さんの半袖の制服をかっこよく着こなす姿には思わず見とれてしまいます。 自動改札ではなくて、荷物を背負ったおばあちゃんなど、地元客の定期券やキップを確認して「はい、はい」と理森が一声かけていくのが、なんだかなつかしいような感じを受けます。
そして、物語の重要シーンで、電車が登場!
理森が詩織を抱き上げ、かほりと三人で逃避行のため電車に乗り込む場面です! この電車は、中央本線を走っている長野色の115系と呼ばれるもので、涼しげな水色のラインが印象的です!
他にも特急あずさE351や、183系なども登場していますよ。
もちろん、駅もたくさん登場しています。
理森たち三人は、岩手県にある小岩井駅や、青森の八戸駅、秋田の秋田駅などの北国や、北海道、九州へも旅をしていくんですね。まさに日本中! って言ってもいいくらいにいろいろな駅でロケしている「鉄道ドラマ」がこの『青い鳥』です。
さてお次は、昨年4月からこちらもTBS系で放送された『特急田中3号』。タイトルに「特急」が入っているだけあり、冒頭イキナリ、内房線を走るE257系特急さざなみが画面に向かって走りこんできます!
特急さざなみ
このドラマ、通称・産流大(三流大)に通う、KAT-TUNの田中聖さん演じる田中一郎が主人公の物語ですが、なんとこの一郎、大学の鉄道研究会に入部して、「テツ」(鉄道ファン)の道を歩み始めます!
ですから、ドラマにはほんとにたくさんの鉄道シーンが出てきます!!
…たとえば、栗山千明さん演じる目黒照美の実家が、茨城県土浦市。ということで土浦駅も出てきますし、常磐線もときどき話に出て来たり、そこを走る特急スーパーひたちも登場します。
それから、信越本線の廃線(横川〜軽井沢区間)の上を5人の登場人物たちが歩くシーンなども印象的ですよ!
さて、この横川から軽井沢への区間は、JRの区間で最も○○○な区間なんですが、この○○○はなんだと思いますか?
正解は、
最も「急勾配」な区間
なんです!
それは横川から軽井沢の間に、碓氷峠があるからなんですね。だから北陸新幹線が開通するまでは、「あさま」などの特急にその急勾配を越えさせるため、「ロクサン」という愛称で呼ばれたEF63という電気機関車で押し上げる必要があったんです。
このロクサンを連結する作業のために、横川駅では数十分の停車時間を設けていました。
この時間を利用して、ある名物が売り出されていたんですが、さあ、それは何でしょうか?
ヒントは、碓氷「峠」。
そう、正解は「峠の釜飯」です!
さて、話が横道にそれましたので(笑)、元に戻します…。
これだけたくさん、鉄道ネタが飛び出してくる『特急田中3号』ですが、最終回にもシビれる舞台が用意されていました!
それは、寝台特急「北斗星」。
そう、あの憧れのブルートレインです!
ここで照美が一郎に恋心を伝えるんですね!
でも照美の告白は、一郎への気持ちだけではないんです。なんと、自分も「鉄道ファン」であることをカミングアウトします!
さて、またまたここで問題です。最近、この照美のような女性鉄道ファンのことを何と呼ぶか知っていますか?
ハイ、そうです、「テツコ」(鉄子)と言います! もうみなさんも良く耳にするようになったと思いますが、実はこの言葉、2007年の「新語・流行語大賞」候補にノミネートされているんですよ。
いままでどちらかと言うと男性が多かった鉄道ファンの輪が、鉄道漫画やこういった鉄道ドラマなどの力で、たくさんの女性の間にも広がれば、いいことですよね!
ドラマでも人生でも、節目に登場する鉄道
そして最後にご紹介するのは、近年話題の鉄道ドラマと言えば、まっさきに名前があがるもの。
ハイ、そうです、
『電車男』
です!
もう名前のまんま! 鉄道なくしてこの物語を語ることはできません!!
『電車男』は、フジテレビ系で2005年7月から放送されたドラマで、実際にインターネット上の巨大掲示板サイトへ書き込まれた複数のコメントを元にして作られています。あまりに上手くまとまった出来事が書き込まれていたので事実だと言う人、はたまたフィクションだと言う人など色んな意見がありました。でもとにかく、人の心を引き付けずにはいられない純愛ストーリーであることは事実。映画、書籍、漫画、そしてこのドラマと、日本中で話題になったのはみなさんご存じの通りです!
さて、物語は電車の中で酔っ払いにからまれた女性(伊東美咲さん)を、伊藤淳史さん演じる電車男が助けて、そのお礼にブランド品エルメスのティーカップを女性からもらったことから始まります(このことから、女性は物語の中で「エルメス」と呼ばれるようになります)。
電車男はエルメスに恋をし、そして恋の成り行きをネット掲示板に電車男がつぶさに書き込んで行きます。物語は、掲示板の住人たちが電車男を励ましたり、アドバイスしたりして展開していきます。
さて、この電車男のような、「オタク」が集まる聖地はなんと言っても秋葉原。彼らを引き付けるアニメやゲーム、パソコン機器などのお店やスポットは、秋葉原駅を中心に広がっていますね!
この秋葉原駅、海外からたくさんの観光客が買い物に訪れるだけでなく、「アキバ系」のオタク文化は世界で認められ、日本のアニメなどはヨーロッパでも高い評価を得ています。
物語でも秋葉原駅周辺がたくさん出てきます!
電車男がよく出没するのも秋葉原駅周辺。エルメスと電車男が再会したのも、秋葉原駅6番ホーム、万世橋が見えているシーンですね。
秋葉原駅 6番ホーム
ほかにも駅は出てきますよ。
たとえば、ドラマでは電車男が住んでいるのは中央線の武蔵境駅の設定で、エルメスが住んでいるのは同じく中央線の吉祥寺駅になっています。なので、エルメスが電車男の手を引いて降りるシーンなどは、吉祥寺駅で撮影されているんですよ。
電車男とエルメスって、全然違うタイプの二人ですが、こうして普通では出会わないような二人を出会わせてしまうのも、たくさんの人々が利用する鉄道、という場所があってこそだと思いませんか?
……そして物語の最終回。
ブルートレインは電車男、エルメスの二人を乗せ東京駅を旅立っていくのです…。
やっぱり、「旅立ち」を表現するのに、電車って一番効果的だと思いませんか?
旅に出るときのワクワクや、朝仕事に向かうときのすがすがしさ、そして別れのせつなさ。駅は、ドラマでも私たちの人生でも、いつも大切な場面に登場するんですね。
……うーーん。でも、実話だとすると、勇気ある電車男がエルメスを救ったのは、実際は何線の何駅だったんでしょう?
それはさておき!さて、来週はいよいよ実際のドラマの撮影現場を潜入レポートします!
お楽しみに!
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