連載コラム なるほどね!エキナカ - 知れば知るほど、いつもの駅がもっと身近に!毎月のテーマに沿って、思わず「へぇ〜」って言いたくなるエキ中の“なるほど”をご紹介していきます。

みなさん、こんにちは! 前回は「古き良き映画と鉄道」ということで、名作映画に登場する駅や列車についてご紹介しました。でも、古い映画だけじゃなく、最近の話題作にもたくさん鉄道は登場しているんですね。さあ、今回はそんな記憶に新しい映画と鉄道を見てみましょう!

1月のテーマ 『ロケ地になった駅』

第2回「スクリーンで見たあの名場面と鉄道」

2008年1月15日
最新VFX技術と実車の存在感がコラボ!

まずご紹介したいのは、続編も大ヒット中の『ALWAYS 三丁目の夕日』。
物語の舞台は昭和三十年代、高度経済成長の時代です。この頃、多くの若者が「金の卵」ともてはやされて、東北から集団就職で上京してきました。

上野駅 集団就職の玄関口として登場する上野駅(現在)

堀北真希さん演じる少女・六子も青森から蒸気機関車で上京してきます。到着するのは、上野駅。蒸気機関車が走りこんでくるホームからは、故郷を離れた切ない思いが、観ていてジワジワと伝わってきます。

それもそのハズ。
ここで出てくる蒸気機関車は……なんと本物なんです!
京都にある小路蒸気機関車館のなかに、駅ホームのセットを作って、本物の「C62」蒸気機関車を走らせて撮影されました! なので、昭和三十年代の上野駅の様子がリアルに描かれているんですね。

『ALWAYS 三丁目の夕日 <通常版>』

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この映画は、当時を知る中高年から、知らないけど新鮮!と感じる若い世代まで多くの人に評価され、続編である『ALWAYS 続・三丁目の夕日』も公開されました。

こちらは最新のVFX技術で、昭和三十年代の羽田空港や日本橋の光景とともに、東京駅がリアルに再現されています!
(VFXっていうのは、デジタルビデオカメラで撮影した映像を、 コンピューターで後からCG などの特殊効果の処理をすることです)

この東京駅、そして登場する電車も、とっても見モノですよ!
物語の後半、ある人物が、当時、国鉄が運用を始めたばかりの151系の特急「こだま」で東京駅を発ちます。実は、この電車も……
本物です!!
この車両、川崎重工神戸車両工場に保存してある「クハ181-1」の実物を使って撮影しているんですね!
(この映画の最大の泣き所である、車中での名シーンでは、大阪の交通科学博物館の「キハ81」の実物を使っています。)
また、このリアルな「こだま」の後ろには、80系の「湘南電車」が映っています。なんとこの湘南電車の前を歩く人たちは、全てVFXで制作されています。実際の人間じゃなくてCGなんですよ!

と、
これだけリアルに見えるのは、ただVFX技術を使うのではなくて、実物の電車の存在感をうまく組み合わせて使ったからだと思います!
「どこが実物? どこがCG?」と、チェックしてみても面白いのではないでしょうか?

そうそう、東京駅は他にも話題の映画の舞台になっています。
たとえば…
『NANA』では、二人のナナが東京での第一歩を踏み出すシーンが、赤レンガ駅舎の前で撮影されていますし、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』でもボクがオカンを駅に迎えに行くシーンが、ホームで撮影されています。

こうして見ると、たくさんの人が行き交う東京駅や上野駅って、人と人との出会いや別れを描く人間ドラマにはピッタリの舞台だと思いませんか?

鉄道が舞台だから、映画は面白くなる

でも巨大なターミナルステーションばかりが、ロケ地になるわけではありません。
ローカル鉄道ならではの風情を生かした作品もあるんですね。

たとえば…
『スウィングガールズ』に出てくる駅も印象的です!
夏の野球大会で演奏する吹奏楽部員に弁当を届ける為、補習を抜け出す少女たち。しかし、球場に向かう電車の内で寝過ごしてしまいます…。
この眠り込む少女たちを乗せて、田園をゴトゴト走る電車を見て、
「ここってどこだろう?」って思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

これは山形県にある赤湯駅に向かう路線です! このシーン、のどかな車窓風景と元気一杯なガールズたちが対照的で印象に残りますね!

それから、『いま、会いにゆきます』でも、静かな田園風景があってこその、印象的なシーンがありますね。

『いま、会いにゆきます <スタンダード・エディション>』

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そう、日記に「いま、会いにゆきます」と書いてあった名シーンです。ここで竹内結子さん演じる澪が乗っていたのが、長野県にあるJR飯田線です。これも車窓の美しい風景が物語のせつないイメージをグッと盛り上げていますよ。
また、はじめてのデートで、中村獅童さん演じる巧のコートのポケットに、澪が手を入れるシーンも、長野のJR中央本線塩尻駅で撮影されています。静かな駅のホームが二人の恋の行方を巧く演出しています。
都心のターミナルステーションは出会いや別れの舞台にピッタリですが、こうしたローカルな駅には、静かな田園風景にしかない風情や雰囲気のようなものがあるのかもしれません。

『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』もそうです!
この映画は、タイトルにもあるように、千葉県の木更津が物語の舞台。当然内房線のJR木更津駅と、西口駅前のみまち通りでも、ロケが行われました。
岡田准一さんが演じる、「ぶっさん」こと田渕公平たち木更津の若者が、ドタバタ走り回っていた木更津駅。そして西口のみまち通り。若者たちのハチャメチャぶりを、静かでなつかしい感じのする木更津駅がうまく演出しています!

木更津駅 作品のヒットで、観光地ともなった木更津駅

と、いまご紹介したものだけでも、記憶に新しい話題作がいくつもあったと思います。

つまり、前回ご紹介した古き良き映画の時代から、今回紹介したここ最近の映画まで、もちろんこれから未来の映画にも、鉄道・駅はなくてはならない舞台なんですね。
それは、人と人が出会い、別れ、毎日行き来する駅は、それ自体が映画のワンシーンのような雰囲気があるからかもしれません。
みなさんなら、「駅と映画」といえば、どんな駅を思い浮かべたでしょうか?

さて、二週にわたって映画と鉄道のテーマでお伝えしてきましたが、鉄道が舞台になるのは映画だけではありません。ハイ、そうです、たくさんのテレビドラマでも重要な舞台になっているんですね!
…と、いうことで来週は、「テレビドラマと鉄道」についてご紹介していきます。お楽しみに!

ご紹介した映画を観たくなったら!駅でショッピング!
「CDガーデン」各店でどうぞ!
 

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1月のテーマ

ロケ地になった駅

第1回
「古き良き名作映画と鉄道シーン」
1月8日更新
第2回
「スクリーンで見たあの名場面と鉄道」
1月15日更新
第3回
「ドラマでも、やっぱり鉄道はハズせない!」
1月22日更新
第4回
「あのドラマの撮影現場に大潜入!」
1月30日更新
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